片方の指輪をじっと見つめる。
そんなっ、まだ心の準備できてないのに。
この指輪が翼のだったら、その時どうすればいいの?
「この大きさじゃ、おまえの指に合ってねぇじゃん」
怪訝そうな顔でガン見継続中の、その標的は………
あれ?
こっちって、
「あはは、友達からもらったから」
“あやね”じゃないほうのだ。
そう、仁から渡されたヤツ。
デザインが似たり寄ったりで、わからなくなってくる。
「友達?」
「そ.そうそう、友達。
いらないからあげる、って言われたの」
翼に嘘なんかつきたくないけど。
あの約束の時効、きっとまだ過ぎ去ってないよね。
『念のため忠告しておく。
おまえ、他のヤツらに俺のことは話すな。
話がややこしくなる』
もし話したら、あたしは生きられないかもしれない。


