ケンカ上等☆不良校上々↑↑




「白石………今なんて?」


ほら、やっぱり。

口調は静かに聞き直してるけど、目が笑ってない。


これ完璧に歩夢の怒りをかったよね。



「うおっ……、鈴野待て」


歩夢は太陽の洋服を引っ張って、目線が自分と同じ高さになるようにする。




なんだか、初めて海風高校行った時を思い出しちゃうな。


あの時の歩夢は、めちゃくちゃキレてて。

普段の性格と、かなりギャップが。




「待て待て待て待て待て待て待て〜」

「待てないっス!」


あたしが思い出していると、大声と一緒に鈍い音が響き渡った。



「いってーーー!!」


頭を抱え込んでうずくまる太陽。

見事に、力強い一撃が頭にヒットしたらしい。




「大丈夫?」

「あ〜‥オレまたバカになった〜」


苦笑しながら駆け寄ると、痛みのある場所をさすりつつ、太陽は顔をあげる。