ケンカ上等☆不良校上々↑↑




うーん……。

それって、開き直ってる、って言うんじゃ。




「だったら聞くけど、白石は怖いものないんスか?」

「オレは〜‥」


何か思い当たる節があるのかな。

一瞬だけ顔が歪んだような。





「それより早く返せっ」


話を変えて、歩夢の手からひょいと袋を奪う。


「あ、ちょっ‥早く、って、さっき渡そうとした時、受け取らなかったの白石っスよ」


隙をつかれて奪われたのが気にくわないのか、座ったまま手を伸ばして取り返そうとする。




「これ、オレのだし〜」


相当バカにしたような言い方。


たとえ立ち上がっても、身長差で歩夢が太陽の手に届かないのは見え透いてるわけだし。


可哀想に、歩夢。




「これだから翼に“チビ”って言われるんだよ〜」

「ちょっと太陽、それは───」



入り口付近から様子を見ていたあたしだったけど、歩夢の肩がビクッとなったのがわかった。


さすがに、思ってても口に出しちゃいけないことの判断くらいしなきゃ。