ケンカ上等☆不良校上々↑↑




「みくるは付き添いっスよ」


あたしが口を開く前に、歩夢が太陽を見上げながら答えた。


太陽は、答えを聞くと目の前まで来て。

なぜか真顔で、あたしの肩にポンと手を置く。




「みくるちゃん、ウチの犬が寂しがり屋なばかりに……ご迷惑おかけしました」

「ウチの犬?」



っていうのは、アレ。と指差された歩夢だそうで。



「えっ、俺っスか?!」


まさか自分だとは思っていなかったらしく、驚いたように声をあげた。




「別に寂しがり屋じゃないっスよ」


ちょっぴり拗ねた口調。



「でも歩夢って結構怖がりだよね」

犬苦手みたいだし。



「鈴野は幽霊が怖いんだよな〜?」

楽しむように、太陽があたしに続く。




「そんなこと……いや、あるけど!
いいじゃないっスか」


あ、すんなり認めた。


「そりゃあ怖いものの1つや2つ、あって当たり前っスもん」