まだ震えながら、あたしの横で反発の声をあげる。
それに対して、なんの悪びれもなく、太陽はただ不思議そうな目を向けていた。
「2人って、どういう関係〜?」
真っ先に注目されたのは、歩夢があたしにしがみついている、ということで。
歩夢が怖がりなだけなんだよ。
実際こんなこと、口には出せないけどさ。
「と.とりあえず、部屋入るっスよ」
あたしから離れると、無駄に背筋をピンと伸ばして部屋へと入っていく。
まださっきの恐怖が続いてるのかな?
「話そらした〜と、いうことは〜」
「なんスか?
ただ返却しに来ただけっスよ」
ベットに寄りかかるように座って、袋を太陽に向けて差し出す。
それをじっと見つめてから、袋を受け取らずにあたしに向けられた視線。
目が、みくるちゃんは?と、訴えてるような……。


