ケンカ上等☆不良校上々↑↑




「問題?」


意味がわからず、つい尋ね返す。


「そ、問題。
こんなことで、あきらめちゃうのは、みくるらしくないっスから」


あたしらしく、ない?



「結ばれる可能性があるなら、あきらめないのがみくるっぽいし」


ね?と最後に同意を求めるように付け足されたから。

うん。の代わりに、握ってる手に力を入れた。





ねぇ翼。

もし、あたしが返事を聞いてたら、なんて答えてくれたの?


答えがあたしの望みと違ってたとしても、好きでいても、いいよね?





「ここっスね、太陽の部屋」

ようやくたどり着いた、1つの扉の前で立ち止まる。


ゆっくりと伸ばされた歩夢の手は、扉を開けるのかと思えば、すっと引っ込んでしまった。




「どうしたの?」

「部屋があってるか今頃になって不安が……」



部屋数、ハンパないもんね。


こっちを見つめる涙目な子犬が目の前に。

悔しいけど、可愛いよ歩夢。