部屋に1人入れられて、残されて。
芽咲の思考回路は、全然わからないけど。
さっきの重苦しい空気を解決したかったのか。
それとも何か企んでいるのか。
可能性として有り得るのは、あまりいいことではないような気がする。
とりあえず、いい加減なのには変わりない。
部屋を見渡してから、みつけたベットに思いっきりダイブした。
ふかふかしてるけど、勢い余ってちょっと痛い。
なんでお泊まり会なのに、1人部屋?
なんて疑問が浮かんできたけど、今はそっちのほうが気持ちの整理もつけられるか。
そう納得して、目を閉じてみたりした。
視界が真っ暗だと寂しいや。
気持ちは混乱してたはずなのに…………。
それで真っ先に思いついたのが、芽咲の部屋に行こうって考え。
きっと、芽咲ならあたしをこの部屋に連れてきた後、自分の部屋に戻ってると思う。
他のみんなは、どの部屋にいるか部屋数が多くてわからないし。
今は、単純に1人になりたくなくて。
ベットから一目散に扉の前へ向かって。
部屋の電気を消してから、静かな廊下へと足を踏み入れた。


