ケンカ上等☆不良校上々↑↑






「じゃあ、そーゆーことで。
みくる専用の部屋はこっちねー」

「え、ちょっと、芽咲」


断る理由を考えて数分後、芽咲が話をどんどん進めてっちゃって。


あたしの話なんて全く耳に入ってないみたい。


腕を引っ張られて、呆気なく1つの部屋に押し込まれた。




「荷物は、もう置いてあるから」


そう言って指差す先には、確かに見慣れたあたしの持ち物たち。



「なんで荷物があるの?」

「みくるのママさんに伝えたら、すぐに用意してくれたよ。
私気に入られてるのかなぁ?」




そうだった。

事実、あたしの母親は芽咲のことを気に入ってて。




「みくるが寝てる間に、もう夜になっちゃったし、あとは各自自由ってことで。
おやすみぃー」

「ちょっと待って、芽咲!!」




呼びかけに虚しく、扉の閉まる音が応える。




結局、芽咲のペースに持っていかれると反抗できなくなるんだ。


そういう意味では、マイペースな太陽と似てる気が………。




何にせよ、荷物がここに持ってこられちゃった以上帰るわけにもいかないし。