ケンカ上等☆不良校上々↑↑




「………怖くて、聞けなかった。
翼も何も言わなかったし」



答えると、やっぱり、と芽咲は苦笑いを浮かべる。


「まー、そんなとこだと思ってた。
翼はみくる連れてきた後、なんも言わないで帰っちゃうしさ」

「そっか」




空気が、なんとも重苦しい。

たぶんそれは、ここにいる全員が感じていること。




「あ、そうそう。
今日はみくるも泊まっていきなよ。
時間遅くなっちゃったし、芽咲命令ってことでー!」



話題をワザと変えたのか、ちょうど思い出したのかは別として。


突然の誘いに戸惑ってしまう。




「ほら、お泊まり会第2段だよ」


手をチョキにして、あたしに向けてくる。



「でも、そんな急に平気なの?」

「みんな泊まっていくっぽいし、平気平気♪」

「みんな?」



ってことは、アキちゃんも、だよね?


どうしよう。

ちょっと、いや、かなり気まずい。