ケンカ上等☆不良校上々↑↑




近くで聞こえる優しい声に、今日1番きっと安心してる。


けどね、翼?

これじゃ、いけないんだよ?




「ダメ。ダメだよ、」


これ以上優しくしないで。

近づいちゃダメ。


あたしは、もっともっと翼を好きになる。



そんなのは、嫌だから。


自分の気持ちを抑えきれなくなって、大好きな人の幸せまで壊しちゃう。

それだけは嫌なの。




両手で押し返そうと力を入れると、それに気づいたのか翼から離れていった。


「ごめん、なさい。
あたし………」


言葉が続かない。

ただ俯いて涙を拭うだけ。



「どうしてみくるが謝んだよ」

「ごめん」

「謝んなって」



困ったような笑みを浮かべて、あたしを見る。

その真っ直ぐ向けられた瞳に、今にも吸い込まれそうで怖かった。