ケンカ上等☆不良校上々↑↑




クリスマス前に決めた芽咲の勝手な計画により、仕方なく外に出ることに。




「こんなに冬って寒いんだね」

「…………」





しかも。


ほんの少しだけ前を歩く翼は、さっきから黙りっぱなしで。


返事があったとしても単語。


がんばって話題を考えるんだけど、話は全然続かない。






「翼もなんか喋ってよ」


冷えた手を温めるように、すり合わせながら背中に文句を言った。


話が続かないのは、やっぱり寂しいよ。




芽咲の家を出た時は、緊張しちゃってて。

あたしも口を開けなかったけど。


せっかく、いっぱい話せるチャンスなんだもん。


笑顔で語り合いたいじゃん。





「ねぇー、聞いてる?」