ケンカ上等☆不良校上々↑↑




「おまえは外でも見てろ」

「太陽に何するの?
ヒドいことしないでよ」







ぎゅっと翼の腕を掴んで離さない。


目の前で、誰かが傷つくのは嫌だ。



お互いの瞳を、じっと見つめ合う。







「はぁー‥」


不意に零されたため息。


「ったく、わかったっつーの」


最後は翼が断念してくれたおかげで助かったけど。




太陽は力が抜けたように、壁に背中を預けたまま小さくなっていく。


うずくまって、微かに震えてる腕を必死に落ち着かせようとしていた。





「みくるも守れねぇで、どうすんだよ。

てめぇには芽咲がいんだろ。
アイツだって女なんだし、いつ危なくなっかわかんねぇんだぞ」




翼が言っていることは、正しいことで。



よくよく考えてみれば、芽咲だって竜巻の頭にいるわけで。



他校から狙われるのなんて当たり前かもしれないのに。


今はあたしを守ってくれてる。






芽咲が誰かに頼ったり、守られてるとこなんて、

1回も見たことない。