少し言い換えれば、ドキドキ感。
まったく、あたしの想い、いつ伝わるんだろ。
「窓開けてくんね?」
ベットの上にあぐらをかいて、窓を指差す。
「あー、はいはい」
小さく音を立てて、窓の鍵は解かれた。
徐々に生まれる室内と外を繋ぐ隙間。
優しくて、でも冷たい。
感じる風は、どこか切ない。
「もう、秋だね」
お店には、そろそろハロウィングッズが出回る頃かな?
「っ、‥つば、さ」
感傷に浸っていると、太陽の小さくなっていく声がした。
振り返れば、翼が太陽の胸ぐらを掴んで、壁に押しつけてる。
「つばさっ、ダメ」
慌てて止めに入ろうとしたけど、見事にそれは阻止された。


