アルファベットが並んでる。 “A” あ…… “Y” “A” や…… “N” “E” ね………。 「あやね?」 ───ガシャン あたしが読み終えたのと、ほぼ同時。 座っていた椅子の後ろ。 ベットを囲ったカーテンが、勢いよく開かれた。 「てめぇら授業サボって何してやがる」 「「っ!つばさ」」 視界横にヒラヒラと揺れるカーテン。 すごく黒いオーラが寝起きの翼を包んでた。 確か寝起きは機嫌が悪いんだったっけ。