ケンカ上等☆不良校上々↑↑




心配してくれて、気遣ってくれて。


改めて太陽は本当にいい人だと思った。


芽咲、素敵な人見つけたね。








《とりあえず、普通に話しとけば大丈夫〜。

いいとこばっか見せようとしたらダメだよ》







保健室のイスに座って、ポケットに入れていたケータイを開くと芽咲から返信が来てた。






いいとこばっか見せようとしたらダメ、か。






けど、好きな人の前だと、どうしても無理しがちになるよね?


仕方ないよ。


好きなんだから。

ちょっとでも可愛いって思われるように頑張るもん。



変な意地張っちゃう時もあるけど。







「氷〜どこだ〜?」


室内をうろちょろして、氷探索中の太陽。


優しい反面、少し頼りないなぁ。




「おっ、はっけ〜ん」


満足げに氷を手にして笑ってる。


そんなことする前に、早く袋に氷入れてよね。





「あっ、ビニール袋」


やっと気付いたか。





冷てー、とあたふたしながら今度は袋を探し始めた。