腕を引いて、助けてくれようとしたんだね。
ありがと。
「とりあえず、ここ危ないから昇降口のほう行こ〜?」
「うん…」
でも、これは尋常じゃないよ。
当たりどころが悪かった?
痛い。
片手で頭を抑えて、もう一方は太陽に握られた。
冷たい手だった。
「なっ!、
みくるちゃん大丈夫じゃないっしょ」
「だいじょーぶー‥」
「瞳が潤んでるよ?」
「気のせいだってー‥」
何度も大丈夫とだけ答える。
他に、何を言えばいいのかわかんないんだもん。
「保健室!
保健室行って氷もらおう」
思いついたように言って、保健室へ足を運んだ。


