「それに〜、ほら、お金ないし?」
舌を出して楽しそうな顔をする。
そーゆーことか。
付け足された言葉でピンときた。
目的は、お昼代ってことね。
「わかったよ。
今日は、あたしの奢り」
仕方なく、うん、仕方なく。
さよなら、あたしのお金たち。
「だったら〜‥食べてくくらいしようかな」
最初から、そのつもりでしょ?
じーっと芽咲を見てると、あからさまに目を逸らされた。
いかにも『ヤバい』って表情だ。
「あ、ねぇ、どーせ話あるなら私の家、アキもお泊まり来たら?」
何を言い出すかと思えば。
「いいのー?行きたーい」
勝手に話が進められていく。
「えっ!?
アキちゃんも来るの?」
「逆に聞くけど、なんか文句あんの?」
いや、
「ないです」
それより恐いです。
アキちゃん、鬼顔ー!


