ケンカ上等☆不良校上々↑↑




たった一言。



そのたった一言が、余計にアキちゃんの恐さを倍増させる。





「ごめんね?
怒ってる、よね」


恐る恐るなあたしを見てか、隣に腰掛けた芽咲もあとに続く。



「私が今日お泊まりしようって、誘っちゃったから。
だから、みくる遅れちゃったの」






そんなあたしたちを見て、再びため息を零した。


その頬杖をついた姿からは、もう黒いオーラはなくなって。





「お昼奢ってくれたら許す。
デザート付きで」



珍しく、ニコッと笑ったアキちゃん。




「一緒に食べなさいよね。
せっかくアキが誘ってあげてるんだから」


上から目線は相変わらずだけど。





アキちゃんの機嫌が悪くないことが、わかると今度は芽咲が喋り出した。




「私、海風高校1年の後藤芽咲。
芽咲って呼んで」


手を差し出す芽咲に対して、アキちゃんはキョトンとしてる。