この紙、挟んだのって歩夢だよね? 石をゆっくり退かして、紙が飛んでいかないように手に取った。 ほんっと不思議なヤツ。 いきなり現れて、いきなり消えちゃった。 これから通い慣れるであろう通学路。 今の季節は、桜のピンクが舞っている。 そう、まるで。 歩夢も、翼って人も、いったい何者なんだろ。 「イナズマ、か」 不安でいっぱいのあたしに、大丈夫だよ、と言ってくれてるみたいに。