───ガチャ ドアの開く音。 内心ドキッとして、 反射的に、手に持っていた写真たてを元の場所に戻す。 「うっさいわねー」 「その口、死ぬまで閉じてろ〜!」 「あんたこそ、そのキモい顔一生見せんなー!」 「うっせ、このギャル」 「うっさい、チャラ男の分際で口答えすんなっ」 わずかに開いたドアの隙間から、言い合う声が聞こえる。 そして、そのわずかな隙間から、小柄な男の子が1人。 「あ、みくる起きてたー」 作られた子犬のような可愛らしさで、あたしに駆け寄ってきた。