なのにあたしは逃げた。

弱虫の自分からも
翔平からも。


ただ虚しく
ケ-タイの画面を
見つめた





これであたしは
自分からも
不安からも
逃げられる
…………そう思ってた






なのに…………………




あたしには
虚しさ以外
何もなくなった。



翔平が
全てだった。