向かった先は直樹のクラス。

教室の扉から顔を覗かせると愛しの彼がいた。

「直樹君!」

読書をしていた彼は奈津子に気づくと本を閉じて席を立った。

「どうしたの?」

二年の教室に来ているからか直樹は驚いた表情。

キスのことを思い出し、奈津子は顔を赤らめた。

しかし次の瞬間、直樹の口からとんでもない言葉が飛び出した。