本の間に挟まれたオシバナ…

直樹が言いづらそうに口を開いた。






「奈津子って恋人いないよね?」






その言葉に奈津子の心臓はドキッと跳ねた。

どう答えよう…

悩んだ奈津子は重い口をゆっくり開いた。




「いないよ」