そのことに気付いた奈津子は動揺した。

いつも頭の中には充がいたのに。

充が一番だったのに。

それが過去形になっている。



直樹を好きになった…?



気付けば膨れ上がるのが恋心。

奈津子の頭に直樹の姿が蘇る。

昨日あったばかりで、たった一日しか一緒にいなかった。

けれど想いは充よりもはるかに大きい。