「…沙知ってば~!」 ふと我に返る。 あ、サラと話してたんだっけ。 「ごめんごめん~」 なんて言いながら。 サラは心配してくれたけど、私は平気なふりして電話を切った。 頭の中はそれどころじゃない。 健太に問いただしたい。 でも多分、間違いない。 お金の出費は、きっとキャバ。 家賃の金額分だけ遊んでたんだ、きっと。 信じたくないけどね。 話が繋がるんだもの。 もうここはズバッと聞くしかないよね。 そう心に決めた私は、健太の帰りを待った。