ピンポーン
鳴らして慌ててドアを開けるたかちゃん。
謝ってくれたけど、イライラは消えない。
「機嫌悪いの?」
あえて今聞くんじゃねーよ!
見りゃわかんだろ、バカやろテメェ。
「大丈夫」
って、平然を装う私。
だって、私が機嫌悪くしてると絶対たかちゃんも機嫌悪くなるから。
「謝ってんのに何機嫌悪そうにしてんだよ」
って、きっと言われちゃうから。
私は心のなかで言い聞かせる。
「たかちゃんは子供。たかちゃんは子供。たかちゃんは子供。」
ほら、もう大丈夫。
ちゃんと笑える。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…