この頃から喧嘩をするようになった。
出掛けても私が車のガソリン代を出す。
満タンにしたら1万。
私が実家に帰っていても、たかちゃんは仕事をしてないから平気で車で出掛ける。
少しは気にしろよ、アホ。
だからか私はイライラする日が多くなっちゃって。
「たかちゃんは平気そうだよね、お金のこととか」
って、嫌みを言うようになってしまった。
「援助してもらって悪いと思ってるよ」
たかちゃんはそんなことを言った。
は?援助?
私はそんなつもりはなかった。
でも、考えれば簡単なこと。
たかちゃんが働き出したところで、返すアテがないんだ。
「援助してるつもりはないんだけど!」
私は我慢が限界に来始めてて。
思わずそう叫んだ。
