両親を亡くして、周囲から可哀想だと決めつけられて、
人が怖くなって、登校拒否して。
やっと学校に行けたと思ったら次にはいじめが待っていた。
ひどい。
「そんでいつもあの屋上にいるのも同じ理由。まあ、単位が少なすぎたり出席日数が少なすぎると進級出来ないから最低限授業には出てるけど。」
「…そんな感じかな…。―――かな?わっ、どうしたの!?」
「だって、そんなの、ひどすぎます。。。。。。」
私は大粒の涙をこぼして泣いていた。
それを見て先輩はとまどい気味に私の顔をのぞき込んだ。
「泣かないでよ…、かな…」
「だって…」
なんでこんなにも涙が出るのか、悲しくなるのか、やるせない気持ちになるんだろう。。。
「かなの事じゃないんだから…。」
私はふるふると首を横に振った。
