恵美の返事も待たずに私はすたすたと歩き出す。
「か、かな~…」
恵美が後ろから追いかけてくる。
なんで、なんで…。
私の頭の中は完璧に混乱していた。
「ちょっと、君。」
……え……?
心臓がどきん、とした。
さっきみたいな痛くてつらいものなんかじゃなくって、
もっと、ふわふわしたような熱くなるような、そんな感じ…。
振り返ると恵美はその人を後ろから凝視して固まっていた。
もしかしたら私も恵美と同じように固まってたのかもしれない。
「あの、さ、君、昨日屋上にいた子だよね?」
「はい…。」
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