始まりは,覚えていない。気づいたら好きだった。


席も近くないし,接点もないのになンでなのか好きになっていた。

それに気づいたのは友達の真亜莉(まあり)と話してたときだった。



真亜莉(以下:真) 「ね-ね-祐太(ゆうた)って格好よくない?」



結衣(以下:ゆ)  「え-ウソ-うち隣だけど別に…うちは好きになれないかな!」



真 「え-!?じゃあさ!結衣(ゆい)は誰が好きなの?」


ゆ 「うち!?!?!?今は居ないってば!」


真 「祐太がダメなら…涼(りょう)は?」


ゆ 「ムリ!!涼は話が続かないもん!ダメだな-?」


真 「慶太(けいた)は?」


ゆ 「え-・・・・えっと…根拠はあんまりないけどダメかもな-。」



自分でも自分の顔が火照っていくのがわかった。


若干自分でも好きなんじゃないのかと思ったりもした。


ただ,慶太のことは知らないからなんとも言えないって言っておけばよかったな…ってちょっと後悔したりした。


真 「もしかして…慶太なの!?!?」


ゆ 「ンなわけないじゃん!!!!!!違うってば!」



真 「でも慶太でもいいんじゃない?」


ゆ 「なんでそんなこと言うのさ-!真亜莉は誰なの?」


真 「うちは,祐太だよ-!格好いいし,可愛いところあるし,頭いいのにカッコつけないし。それにスポーツ万能だもン!」



ゆ 「そんなに好きだったんだ…。」