その後も目の前で教科書を墨につけたり、髪を切ったりした。


これは、ドレイになったら当たり前の事。


「髪を明日までに染め直してこなかったらもっと切るからね!」

堀内さんは、ただただ怯えた顔をしている。


この程度で、あんな怯え方なんて―――!


可笑しくて可笑しくて品格を忘れて大声で笑ってしまった。


他の者もつられて笑う。



「あははははははっ、は―――ぁ…」


私は堀内さんを見下すように言った。



「本当に怖いのは、これからですわ……!!」