コンビニ「セブンマート」の更衣室・深夜2時。
「臼井、お前、新しいバイト先探したほうがいいぞ」
先輩の宮崎さん(男27才)が制服を脱ぎながら言った。
「え?どういう事ですか?」
「昨日、店長が電話で話している声が聞こえてさ、この店相当やばいらしいって」
あぁ、またか・・・これで何件目だろうか。
僕がアルバイトした店はことごとく経営不振になり潰れていった。
コンビニ、書店、ファミレス、ゲームショップ・・・・どれも半年もたなかった。
「そ、そうですか・・・」
「あーぁ、せっかく時給上がったばっかしなのになー」
着替えを終えた宮崎さんが僕の顔を見つめた。
なにか言いたそうな顔つきだった。
「なんか最近さぁ・・・」
ここまで言って少し考えた後
「まぁいいか」と言い「おつかれさん」と手を上げて更衣室を出て行った。
「おつかれさまです」
僕は、ため息をついて着替えを済まし帰宅した。