「前から興味はあったんだよねー?でも、親に頼む勇気なくてさー!!でも麻莉が芸能人だって知って、やってみよー!!みたいな?」
「へー…。」
「で、ちょうどスカウトされたんだよね。」
「どこ?」
「麻莉と同じとこ!!」
「うそぉ!?」

一番驚いた。…社長の事知ったらビックリするだろーな。

「なんていう人?」
「んと…仲野実知?って人。」

なかの みち?どっかで聞いたような…。

「姉さんじゃん。」
「そうそう!!仲野さんだ。」
「麻莉、知ってんの?」
「知ってるもなにも、あたしのマネージャーだよ!!ね、悠斗。…って。いつの間に?」
「ついさっき。な、名取?」
「うん。まさか麻莉がそうやってツッコムとは思わなかったけど。」

我ながら、面白くないツッコミをしてしまった…。

「名取、社長に会った?」
「ううん、まだ。」
「だってさ、麻莉。」
「なんかあんの?」
「それは、会ってからの楽しみ。あ、社長に会ったら生嶋麻莉の友達っていいな?」
「桃谷桜じゃなくて?」
「うん♪ね、悠斗。」
「あぁ。」

不思議そうな顔をした優花を見て、あたしと悠斗は笑っていた。

優花も、悠斗の笑い顔を驚かなくなった。