嬉しいわけないかぁー。
うん、寝るか。

「おい、朝だぞ。仕事に遅れてもいいのか?」
「起きるよ…。悠斗うるさい。」
「起こしてやったのに」

ん?悠斗?今、あたし悠斗って言った?

「なんで悠斗がいるわけ!?不法侵入!?」
「なわけねーだろ。迎えに来たら、お前がまだ起きてないから起こしてきてって。」
「誰が?」
「お前の母親。」

な…どんな親だよ。頭おかしい…。

「なんで仲野さんじゃなくて悠斗なの?」
「電話かかってきたからって。」

みんなして…!!

「わかったから、車に戻ってて。」
「言われなくてもそうする。」

急いで着替えて、リビングに行き、パンを食べる。

「お母さん、最低!!ありえない!!」
「なにが。あんなかっこいい子をあげないでどーすんのよ。」
「あたし、高1!もういいや…。行ってきます!!」
「はいはい。」

家を出て、仲野さんの車に乗る。

「仲野さーん…。ないですって!」
「ごめん、ごめん。でも、悠斗に害はないかなと…。」
「だから、あたし高1ですよ!?寝起き見られるのは嫌ですよ!!」
「たいして変わんなかったけどな。」

こいつ…。あたしがいつでも顔がひどいって言いたいのか?