「……ちょっと!」 とソフィは、真っ赤になって キルトを押し返そうとした。 しかし、力が強く押し返せない。 「辛かった…」 とキルトは、呟く。 「キミに触れられなくて…、辛かった」 サワサワと草木が揺れる。 ────…どきん、 ソフィの心臓が大きく脈打つ。 「キミが出て行ってから、ずっとこうしたかったんだ…」 「もう──…どこにも行かないで」 ソフィは、キルトの震える体に 手を添えた。