────…バンッ と扉が乱暴に開いた。 デカルトとソフィは、 驚いて振り返る。 突然現れたのは──… 「デカルト!兄上を見なかったか!?」 焦っているキルトだった。 「?いいえ、存じ上げませんが…」 とデカルトは、 不思議そうに返事をした。 「そうか…」 とキルトは、悔しそうに 手のひらにある紙を強く握る。 「いかがなさいました?」 デカルトの問いにキルトは、 「兄上が酒屋の女と消えた」 と汗水を垂らせて言った。