「イノセント…」 ダネスは、込み上げたものを 抑えるかのように ワナワナと唇を奮わせる。 「そうよ」 とリリスは、続ける。 「もう離れない。私達、ようやく家族になれたんだもの」 とリリスは、手探りをしながら ダネスとイノセントを抱き締めた──… ダネスは、静かに瞳を閉じて 涙を流し 「どうして、最初からこう出来なかったんだろうな」 と掠れる声で囁いた。 それは、暖かい家族の姿だった──… しかし、数秒後には 燃えさかる炎に包まれて すべてが灰になってしまった。