───…点火!
誰かの勇ましく太い声が響いた後、
パチパチと火の廻る音が聞こえる。
───…終わり、か。
ダネスは、深く息を吸う。
燃えてゆくその家を
シルベリアは、苦い顔をして
兵士は無表情に
イノセントは、2人して不安そうに
リリスはどこか儚げに
それぞれの視点でそれを見上げていた。
「「───…パパッ!!」」
耐えきれなくなったイノセントは、
燃え上がる家へ駆け出す。
止める兵士に
イノセントは振り返って、
「「だって、わたしたちはこのまま生きてたってツラいもの。パパがいなきゃ…いやだもの」」
と2つの顔で微笑んだ。

