片方は、歌姫の美しい蒼い色──… もう片方は、 兄上の力強い金色──… その瞳は、まるでこの世の醜さを 毛嫌いするようだった。 城はざわめいた。 双方で瞳の色が違う奇形児など 初めてのことだったのだ。 兄上でさえたじろいで、 その子のことを 異質のものだというように見ていた。 可哀想な子だ、と思った。 だけど、ただ一人… その子を愛した人物がいた。 "──…まぁ、なんて可愛らしい" と嬉しそうに微笑む歌姫だった。