しかし、2人は結局
結ばれてしまうことになる──…
王子と歌姫が結ばれた..
それは、それは
華やかなニュースになった。
国が、国民が浮き足立って喜んだ。
皆が、大いに喜んだ──…
そんな中で私1人が、
心から祝えなかった。
手をたたきながら虚無感に襲われた。
どうして、兄上を選ぶ──…?
どうして、父上も歌姫も──…
そんな絶望とは裏腹に
私は兄上と義理姉上に言う。
"おめでとうございます。どうか、お幸せに───…"
と、これっぽっちも思わない
偽善的なコトバを並べた。
2人は、ありがとうと幸せそうに笑った。

