不安は、的中した。 彼女は、兄上に一目惚れ。 兄上も、彼女に一目惚れ。 ありきたりな恋だった。 ありきたりな身分違いの恋だった。 身分違いだと父上は反対した。 サーカス団の仲間も それは困ると反対した。 彼女は、サーカス団の華だった。 彼女の唄は、聞く人の心を掴んでしまう。 不思議な歌声を持っていた。 だから、彼女がいなくなるのは サーカス団にとって とても困ることなのだ。 だから、 どうせ上手くいくはずなんてないと 私は、消しては現れる 心の中の焦燥をかき消した。