"─────…っ"
思わず言葉を失った私に彼女は、
こう言った。
"初めまして、リリスと申します。最近、城下にやって来たサーカス団の一員です。"
それは、眩しい笑顔だった。
私が彼女の笑顔に見とれている間に
彼女は、こう続ける。
"えーと、王様に宣伝しに来たんですけど…、王様ってどこにいますか?"
黙って固まる私に彼女は、
あのー…?と目の前で手を振ってみせる。
"玉座だ"
私は、咳払いをして答える。
派手に肌を見せる衣装に
釘付けになる私に
"……玉座ってどこですか?"
彼女は、不安そうに訊ねた。

