また、煙が舞って

あのメイドのように


殺されてしまうかもしれない──…



そう思ったけれど


どうしても父上を救いたかった..



だから、俺は───…



「うぁぁぁあぁぁぁあぁぁっ……!!」


キルトは、そう声を上げながら

紅に染まった茶色い地を駆ける。



シルベリアとダネスは、

不意をつかれたように体を止めたが


ダネスは、すぐにニヤリと笑い、


標的をキルトへと変えた。



引き金を引こうとするダネス──…


それに気づいてダネスを止めようと

悲鳴をあげる国王──…


構わずダネスに剣を向けて

真っ直ぐにダネスへ向かうキルト──…




しかし、それは───…