………くそっ!


と地団駄を踏んだキルトに

ライアンは、剣を足元に落とす。



「………は?」

と固まるキルト。


「……ガォ!」

とキルトの服の端を引っ張る。



「ライアン、分かる…のか?」


とキルトは、驚いて

ライアンを見つめる。



「ガォ」


と鳴いたライアンは、どこか

誇らしげだった。



「案内しろ!」


とキルトの声に反応して

ライアンは駆け出した。