もう、誰も──… ───…! 「ソフィ…っ?」 キルトの表情は、たちどころに 凍ってゆく。 死なせたくないわ──… ソフィは、自分の頭に銃口を向けていた。 「無理よ」 ソフィは、消えそうになる声で呟く。 「……え?」 キルトは、眉を潜めた。 「私には、殺せないわ」 ───…出来ると、思ったの。 キルトを殺せると.. ダネスにもそう言った。 ほんの一部だったけれど 貧しい街を見て 真実を知ったの。 国民を救えるのは、 私だけだと思った──…