「ほんとに、ソフィなのか…?」
キルトは、震える右手を
ゆっくりとソフィへと伸ばす。
………ちょっと、待って欲しいわ。
「………キルト、よね?」
ソフィは、冷や汗をかいて訊ねる。
自分に伸びてくる手には
触れようとしなかった。
そのうちキルトの手が
───…ガチャン…ッ
ソフィに届くギリギリのところで
止まった。
どうやら、鉄格子が
邪魔になっているらしかった。
「…ソフィ……」
キルトの瞳が切なく揺れる。
キルトの瞳には、すでに
ソフィしか映っていないようだった。
「あなた、馬鹿じゃないかしら?」
ソフィは、呟く。

