「本当に?」 「ええ、本当よ」 「どうして?」 「理由なんてないわよ、好きだから好き」 「この子のせいで、君はこの部屋から出られずにいるのに?」 その言葉にソフィは、瞳を見開いて 黙り込んでしまった。 「この子さえいなければ、両親に愛されるのは君だ。この子のせいで君は、こんな暗い部屋に閉じ込められているんだよ」 そこまで言って、男は 「外の世界が、見たいだろう…?」 とほくそ笑んだ。 ソフィは、思わず 「見たいわ」 と瞳を揺るがしてしまっていた。