自分だって、辛いだろうに──… ───…きゅん 「だ、大丈夫だ!王子なら牢──…」 ───…ハッ 余計不安にさせてどうする、俺! 「ろう……?」 ミルーラは固まってしまった トラキアを訝しげに見つめた。 「いや、─…ろう、蝋燭を見つめてた!」 とトラキアは、必死になって 誤魔化そうとした。 「蝋燭を……?」 ミルーラは、眉を潜める。 ────…マズい、ばれたか? トラキアは、冷や汗を掻きながらミルーラを苦笑いで見つめた。