「大丈夫?」 とミルーラは、 心配そうにトラキアを見つめた。 トラキアは、 心にほわっとした何かを感じた。 ───…優しい子だと、思った。 初めて会った時から変わらない──… 「別に、平気だよ。これくらい」 トラキアは、あははと笑いながら 左手をブンブンと振ってみせる。 ──…いてぇ..! 滲み出る涙さえも我慢して。