「ライア───…」 とトラキアが両手を伸ばすや否や、 ───…ゲシッ 「うるさい、馬鹿」 とデカルトの蹴りがトラキアを襲った。 「ライアン、おいで」 デカルトは、優しくライアンを誘導する。 「なにすんだ」 トラキアは、頭を抑えて デカルトを睨み付けた。 デカルトは、冷たく トラキアを見下ろしてから 「早く治療した方がいいんじゃないか?」 と言い残しライアンと 去っていってしまった。 「…………は、治療?」 トラキアは、なんだそれと ふと自分の左手を見た。